ヤ、ヤンデレですか…?(´⊙ω⊙`)ボッ
今朝は彼と一緒のベッドで目を覚ました。あたしが起きても、疲れて目を覚まさない彼。あたしはあまり眠れず、朝早く目が覚めたから先にいつものグラノーラを食べた。
後になって起きてきた彼に、ちょっとプログラミングを教えてもらう。彼は仕事でゲームプログラマーをやってる人で、その生業からプログラミングに詳しい。あまり興味が起きず、あくびをしながら話を聞くあたし。
彼とはこのプログラミングが縁で親しくなった。知り合ったのは「日本一醜い親への手紙」を基にした虐待防止プロジェクトの講演会で、だけど。プログラマーとして就職を目指すあたしを応援して、彼が使っていた参考書を貸してくれた。それからもずっと真摯にデートに誘ってくれる彼に、好意を抱くのに時間はかからなかった。
最近は、知れば知るほどドジで抜けてるあたしにプログラマーは向いてないのではないかと思い始めてきて、一般事務職で就職する方向に路線変更した。食い扶持としての仕事をしながら、いつかこうして文章を書くことを仕事にしたいな、と思っている。閑話休題、今ここに戻る。
自分で教えてほしいと言った手前、それに彼の好きなものを拒否するのも忍びなく、ぼーっとする頭で文字を追う。今までの友達もそうだったけど、あたしは趣味が合わない人と親しくなるみたい。好きなものは合わなくても、本能で、感覚的に、この人馬が合うって分かるのかな。
彼は今まで会った人の中で一緒にいると一番落ち着く。あっ自分の本来の場所に帰ってきたって感じ。不思議な感覚。
この間、彼に料理を教えていて、待ち時間に暇だったから聴いてたあたしの好きな曲を彼に聞かせた。そしたら、彼も自分の好きな曲を聞かせてきた。
彼の音楽の趣味に、なんかちょっと…正直言って引いた(笑)。無言でこちらを見つめながら暗く重い曲を流し続ける彼。人の心の病みをない交ぜにしたような、メンヘラ系?の曲だった。とりあえず「日本的ゴシックって感じだね、カタルシスになりそう」と平静を装って返す私。「何のプレイですか?ヤ、ヤンデレですか…?」と、内心深く動揺しながら笑。
その後もこちらを見つめながら何曲も暗い曲を無言で聞かせてくる彼に、シュール、と思いながら引きつった笑みを浮かべるあたし。本当に精神的SMかってくらい、心に迫ってくる歌詞とMVだった。怖いよ笑。
いや、ディスりたい訳じゃないの。むしろ逆。やっぱりこの人はあたしが選んだ人だ、凄い精神力だなぁって感心した。この暗い時代に、ここまで率直に暗さに向き合える人、そしてそれを堂々と人に見せれる人(特に男性で)、他に見たことない。
みんな私が社会の暗部について語ると、ある人は諦めきったように鼻で笑い(一番多い反応)、ある人は当たり前のように事実をもみ消し、ある人はやましいコトでもあるように目をそらす。まともに向き合ってたら、深い闇に呑み込まれて死んでしまう、というように。
それをこの人は、どういう精神状態で向き合っているのよ。他の人と比べたらかなり肝の座っている方だと思っていた自分の心が、グラグラと揺らされていく。
日本の男性は陰でこういう退廃芸術?を見てる人多いけど、どういう心理なのかしら。自分より弱いものを見ることで、俺はこいつよりはマシだっていうマウンティング意識?逃げられない者を追い詰めたっていう狩りの本能?
それとも普段肩ひじ張ってないと生きていけない自分の決して表に出すことのできない弱さと重ねているの?サディスティックな欲望なのか、等身大の共感なのか。
どれだとしても、なんか怖いよー。なんでこんな基本がSMチックなんだ笑
ただ、凄みは感じるけどやっぱりあたしの趣味じゃないなぁ。
そんなに個人の心のせいにしなくていいのに。時代のせいに、社会のせいにしたらいいのにって思う。そうできないくらい、がんじがらめに拘束されてるんだろうな、辛そうだな…。
楽にしてあげたいって思うけど、きっと自業自得でもあると思うから、どうしようもない。苦い。
でも、そういう彼のドSなところに惹かれるMなあたしもいる。偉そうに言えないかな、あは笑。